vol.44


相変わらず大好きだった
こまわり君に一安心。
私も今年は走ります。


 晴れ渡る空と、麗らかな陽射しを引っ提げ、2004年は始まった!
 昨年の年末は近来まれに見る多忙さで、挨拶回り、大型バイクの免許取得、作曲・作詞活動、家の大掃除、そして森村亮介の墓参りなど、10日間くらいの間にすべてを執り行なって、ふと気づけば曙がリング上にうつ伏して失神していた。
 “どうやら『がきデカ』が復活するらしい。38才でサラリーマンになり、居酒屋で「死刑!」をやらされているこまわり君を描きながら、作者は涙が止まらなかったらしい…”という情報を上田現氏より得ていたので、朝一番で買いに走った。『仮面 ライダー』『ウルトラマン』などの正義の味方などの存在を信じるには大人過ぎた当時10才、小学校4年生の自分がのめり込んだのは、大人も子供も自分以外のすべてをぐちゃぐちゃに混乱させて大爆発している、こまわり君だった。一番上手に描けたのは、こまわり君の似顔絵だったし、身近なヒーローだった。そんなヒーローの身に何が起こっているのか? 心配だった…。
 表紙の絵に独り“ガーン”としながらも、そのまま読み進む。少年チャンピオンを読んでいる幼い自分を、読んでいた友達の家の匂いを、横に置いてあった銀玉 鉄砲を、情景のすべてを思い出しながら。“こまわり君、俺は戦っているぞ! 音楽しているぞ!”とか、どうでも良い訳のわからないことを想い、過ぎ去った27年間を報告しながら“頑張れ、こまわり君!”と唸っていた。栃の嵐は? 八丈島のキョンは? 禁じられたZは? そして練馬変態クラブは? どうなっているのだ? 少々興奮し過ぎな37才の私と、やはり毒気たっぷりな38才のこまわり君(平谷庄至と同じ年)。何とも傑作。
 ジム・モリスンよりも、カート・コベインよりも、バディ・ホリーよりも、ボブ・マーレーよりも長く生きている我々、そろそろバカボンのパパをも追い越す年齢に突入。その時に“これでいいのだ!”と言い切れるのか? 相変わらず大好きだったこまわり君に一安心。私も今年は走ります。





KEMURI 伊藤ふみお インタビュー

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