vol.35


 
寒暖の差が激しい。季節が移り変わる予感。
 新曲創りに忙しい、摩訶不思議な時間の流れ方をしている毎日。確実に、そして静かに時間は流れ続けているようだ。
 何気なく眺めていた自分たちのウェブサイト。KEMURIがホームページを立ち上げたのが1997年8月7日。当時の自分たちにとって“インターネット”は、怪しくも限りない可能性と包容力を兼ね備えた魅力的な女性のような存在で、「もう手を出さずにはいられない、もう我慢ができない」とヒラヤショウジが言うので付き合い始めた。
 まったくもってインターネットなるものの知識がなく、始めたばかりの電子メールや書類作成ソフトで悪戦苦闘を強いられていた自分には、なかば無縁の存在と思えたホームページ作成作業であったが、あやや、あややと出来上がっていく自分たちだけの情報機関は驚愕に充分値するモノだったし、なんてすごいんだと少々恐ろしくも思えた。掲示板という、一歩間違えば公衆便所のように誹謗、中傷、そして下世話な言葉などの落書きで埋まってしまうページを作るべきか否かなど、ヒラヤショウジと喧々囂々議論を交わした。
 既存のテレビや雑誌などの宣伝媒体には最小限頼るとして、基本的に自分たちで情報を発信し、ライヴで自分たちを感じてもらおうと活動し始めていた我々には、最高の媒体だった。まだ画素数が少ない目の粗い写 真は、ライヴの熱気や我々の“今”を知らせるには必要充分のものだったし、当初設置を悩んだ掲示板の設置により毎日書き込まれる、顔も知らぬ KEMURI応援者たちの声は、日々、この上なく新鮮な動機を我々に与えた。
 一日28時間くらい使っているのではと懐疑的になるくらい、ホームページデザインが進歩し続けている中、ヒラヤショウジが管理する1997年当時のままの『KEMURI MILL』は、すっかりオールドスクールデザインになったが、自分たちの身の丈に合っているんだろう。こんな感じでバンドを続けていくのも、なかなか良い感じなのではないかと思う、花粉症花盛りのこの頃である。





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※SAへのバンド出演依頼 、タイセイ(SA)含むBoo Zee LoungeクルーへのDJ出演依頼、 ブライアン・バートンルイスへのDJまたはMC出演依頼は、familiesまで。   ※本サイトへのご意見、ご感想はこちらへ