vol.21


 
師走の曇り空の下を、今日も諸々の感情を胸の奥に潜ませつつ、ひた走る。
 2001年は素晴らしい年だった。無事に“千嘉千涙”ツアーを終え、『emotivation』を録音し、素晴らしい人たちとの出会いがあり、“フジロックフェスティバル”ではグリーンステージの初日一番手という光栄に預かり、“ライジングサンロックフェスティバル”を始め各野外フェスティバルに呼んでいただき、青空と音楽という快感を噛み締め、そして、“emotivation”ツアーも順調に、ここまで進んでいる。Kemuriというバンド、そして僕という個人を支えてくださった皆様に、心から感謝したい。どうもありがとうございます。
 さて、2001年のうちに胸中深く渦巻いているモノの一部を吐き出させていただく。超大国アメリカを支える資本主義のシンボルである、世界貿易センタービルに2機、軍事力のシンボル、ペンタゴンには1機、自爆テロ目的で乗っ取られた民間旅客機が突っ込んだ。多くの屍と大量 に流された血。アメリカは正義の旗の下、同盟国を巻き込みタリバン、そしてオサマ・ビン・ラディンの首をとるために、アフガニスタンを総攻撃中である。アメリカの報復攻撃の是非、後方支援の是非など…昼行灯的正義論争に首を突っ込むつもりは、毛頭ない。我々が平和行進をしようが、署名を集めようが、アメリカはイスラム原理主義根絶に向けて戦うだろうし、イスラム原理主義者は孫の代までアメリカに牙を剥き続けるだろう。
「戦争はイヤだ、恐ろしい、世界唯一の原爆被害国の日本が仲裁に入るべきだ! 報復は不毛だ!」
 当たり前。誰だって戦場の真ん中に身を置きたくない。誰だって秩序ある、安定した日常に身を置きたい。しかし、限りない不均衡の上に世界各国は存在している。非生産的反戦論を振りかざす前に、いざとなったらば剣なり銃なりをとって戦う気概を持つか、世界経済構造改革案を提示するか、もしくは地球規模の新たな価値観を人類に提示する新興宗教を起こすか。何かしよう。いずれにしろサイコロは振られてしまったのだから、誰もが何かを感じ、何かを始めなければならないのは、火を見るよりも明らかである。皮肉の一つも口元に携えて、ウスラ笑顔で笑っている諸君、その笑顔が恐怖で引きつるのも間近だと思うが、一体、どうするのかね? 元極東テロリスト国家の末裔の僕は、腹の底で煮えくり返る思いに忠実にやっていくのみである。
 来年も良い年でありますように。





BACK<< >>NEXT

※SAへのバンド出演依頼 、タイセイ(SA)含むBoo Zee LoungeクルーへのDJ出演依頼、 ブライアン・バートンルイスへのDJまたはMC出演依頼は、familiesまで。   ※本サイトへのご意見、ご感想はこちらへ