vol.19


 
最近いろいろと考えることが多い。自分に何ができるのか、何をする必要があるのかと考える。驚異的、衝撃的な事件があると、たいていの人は、それを機会にその種の問いを自分にぶつけ、思い悩むのである。そして、僕の場合、考え過ぎると行動範囲が非常に狭くなってしまう傾向にある。
 そうなると、外へ遊びに行くことなど、なかなかできなくなる。
 いかんなぁ。そう思っていたところ、カヤックを漕ぎに行く機会に恵まれた。シーカヤックを漕ぎ、楽しんでみたいという仲間たちが数人集まり、カヤックガイドのレイドバック(http://www.kayak-laidback.com)駒崎氏にお願いして、シーカヤック体験会のようなものをやった。
 初めて海でカヤックを漕ぐ人たちに、組立式カヤックが好きな理由、それを使った短い旅から長い旅までのいろいろな楽しみ方、漕ぎ方、注意点などを説明する駒崎氏の話を聞いていると、僕が初めてカヤックを漕いだときのことを思い出し、新鮮な気持ちになった。期待を、そして不安を胸に皆で漕ぎ出すと「いいねぇ、最高だねぇ!」という声が挙がる。
 そうなんだよ、最高なんだよ。さて、そうとなったらば楽しむしかない。久しぶりに握るパドルが、孫悟空の持つ如意棒のように思えて、海の上で大暴れした。とは言っても、あまりはしゃぐとひっくり返るのが目に見えていたので、地味に、地味に暴れた。
 小イワシが大きな魚に追っかけられ、水面 を集団で飛び跳ね、逃げ回っていた。スズキのような魚が、何匹も水面 を飛び跳ねていた。まだ夏の名残をのこす、温かな海の中は、生命で満ち溢れているようだ。  手の中の一本の木の棒きれ。その棒きれは、船を漕ぐ道具にも、身を守るための武器にも、凍えた体を暖める火をおこすための薪にもなり得る。すべては僕次第だ。僕は木の棒きれで海を漕ぎ、アホな話をし、笑う。それが最高だと思っているからだ。
 明日がどうなるか、誰もわからない。だからこそ危機感を持ち、最高を探し、明日を恐れず今日をいきいきと生きるのが良い。そう思う。





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※SAへのバンド出演依頼 、タイセイ(SA)含むBoo Zee LoungeクルーへのDJ出演依頼、 ブライアン・バートンルイスへのDJまたはMC出演依頼は、familiesまで。   ※本サイトへのご意見、ご感想はこちらへ