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●これまでに聞いた話の中でも、小さい頃からよく本を読んでいたということでしたが、今もかなり読みますか?
「そうですね。気合いを入れて読む本と、ほへ〜っとしながら読む本が決まってるんですよ。僕の中で難しい部類の本というと、京極夏彦とかですね。えらい時間かかるんですよ。専門用語とか出てくるから、いちいち調べなきゃいけない。気合いが入りますよ」
●反対にのんびり読める本は、どんな本ですか?
「『ぼくら〜』シリーズとかですね。『ぼくらの七日間戦争』とか知りません?」
●ああ、映画にもなりましたよね。
「はい。中学生のころから読んでるんですけど、(内容は)仲間同士がツルんで、いろいろなモノと戦うという話なんです。しかも、設定上が僕と同じ年で。彼らの成長を読みながら、自分も成長するみたいな感じですね。ちょっとヘコんだときは、今日は『ぼくらの天使ゲーム』だなとか(笑)。自分を変えようと思うときにも読みます」
●自分を改革するきっかけになると。
「きっかけというか、その世界を知るというか…。作家の頭の中を知る、という感じです。作家さんは、何を考えてこれを書いたのかとか。その人の生い立ちを考えるのも好きなんですよ。何でこういうものに興味を持って、こういうものを書くのか。“きっとこの人は、小さいことこういう経験をしている”のかなと考えたり。そういうのが好きですね」
●でも、ここでもやはり、“和”を感じさせる京極夏彦があがりましたね。本のセレクトも自然とそうなります?
「そうですね。そういうところで、最近は、高橋克彦が気になります。京極夏彦と類似してますよね」
(余談:ここでインタビュー場所に、デュールクォーツのSakito氏が登場。“俺のこと『すっごい良い人!』って言っておいて。”と言い残し去って行きました・笑)
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●輪廻転生って、すごく簡単に言うと、生まれ変わりのことですよね。
「人って、自分の前世とか知りたがるじゃないですか。僕もすごく知りたいんですけど、戦国時代のバッタとか言われてもすっごいショックだし(笑)」
●一回そういうものが見える人に、見てもらうのも面白いかもしれないですよ。
「そう思うんですけど、バッタって言われたらどうしよう(笑)。前にテレビで、芸能人が“あなたの前世は火です”って言われていて、“カッコイイ! いいな〜、俺も火がいい!”って思ってから、それを夢見てるんですけど(笑)」
●(笑)。そういう関係の本を読んだりもするんですか?
「昔はよく読みましたね。手塚治虫の、『ブッダ』ってマンガがあるじゃないですか。その中に、前世のことが出てくるんですけど、前世が炎であったりはしないんですよ。絶対何かの生物で。それによって、僕の夢は粉砕されたんですけど(笑)。『ブッダ』を読んだときは、超良い人になろう、生き仏になろうと思ってました(笑)」
●一志さんは、一度ハマると一気に影響されるタイプですね(笑)。
「そうなんですよね、ホントに。思い立ったら、すぐやってしまうし」
●やっぱり一度見てもらいましょうよ、前世。
「はい、そうですね。でも前世よりも、来世を知りたいんですよね」
●この話の前提になると思うんですけど、やっぱり生まれ変わりは信じているわけですよね?
「信じてますね。僕、見えないけど、霊とかも信じてるんですよ。自分の思考とか魂は、死んで灰になってもウロウロしているんじゃないかとか」
●来世はどんな風であって欲しいと思います?
「う〜ん。とにかく、ハムスター以上であればいいなと(笑)」
●そのハムスターという基準はどこから…(笑)。
「できれば、犬、猫ぐらいで(笑)」
●“人じゃなきゃイヤだ”とは思わないですか?
「できれば人がいいんですけどね(笑)」
●“今度は女になりたい”ということはないですか?
「絶対、男がいいです。男のほうが、大変じゃない気がする。女の人の、子供を産んで、育てて…というのは、スゴイことだと思うんですよね」
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●宗教とか、輪廻転生について、よく考える一志さんとしては、自分が死んだあと、どこに行くのかということも気になります?
「というより、僕、死に方を良く考えるんですよ。“一志の死に方ランキング”みたいなものがあって(笑)。今のところ3位
まであります(笑)」
●じゃあ、そのランキングを第3位から(笑)。
「3位は、病死ですよね。病院のベッドで。で、第2位は潔く自決(笑)。自決というよりは、その瞬間、意識を飛ばしたいみたいな」
●では、堂々の第1位は(笑)?
「1位は、雪の中で眠ったまま凍死。僕の生まれ育った故郷の山で(笑)。でも、富士山とかもいいなと」
●凍死って眠るようにいけるし、そのまま凍っていれば、死んだあとも美しい…、という感じだから?
「そうですね。自分がいつ死ぬかということも知りたいんです」
●それを知るのは、怖くないですか?
「でも、知っていたら、前以上にいつ死んでもいいような生き方をすると思うんです。人間、日々いつ死んでもいいような生き方をするのが、カッコイイと思うんですけど」
●人間って、誰でも明日にでも死んでしまう可能性はあるじゃないですか。そういう不安はないですか?
「もし明日死んだとしたら、自分が生まれて、やるべきことは、すべてやりきったんだと思うんですよ。やりきったから、死んだ。でもまだ多分やってないから、死なないんじゃないかなと。自分にとって、この職業は天職だと思ってるから、自分の唄で何かが変わったら、その瞬間死ぬ
んじゃないだろうかと思うんです」
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●一志さんにとって、カグラはどんな存在ですか?
「何でしょうね。これは、僕が逆に、メンバーやお客さんに聞きたいんです。“カグラってどういうバンドなの?”って。僕らが思っているカグラと、外から見たカグラって、絶対違うじゃないですか」
●とりあえず、一志さん自身が思っているカグラってどんなものですか?
「導く存在というか…。手紙とか、相談みたいなものがすごく多いんですよ。唄を聴いて癒されるとか。そこで思うんですよ。僕らはみんなのためにいるのかなって。自分たちがやりたいことをやっていて、救われている人がいるなら、いなければいけない存在なんだなと。そういうのが、いいなと思うんです」
●なるほど。
「僕、すごく極端なんですけど、カグラの前のバンドって、すごくナチュラルでポップなバンドだったんですよ。そのバンドが終わるときに、前はこういうのをやったから、今度はもっと違う、周りにいないっていうのをやろうって思ったんです」
●たしかに、バンドシーンのなかで、和風というのは少数派ではありますよね。
「うちも和風と言われている中の一つかもしれないけど、やっぱり違うというか…。和風というなら、うちより徹底してやっているバンドはいないと思うし。和と呼ばれるからには、和を突き詰めたいなと」
●現在のカグラが目指しているものは何ですか?
「去年から言っているんですけど、“ネオ・ジャパネスク”ですよね。例えば、黒船が来て、開国したから今の状態があったりするわけじゃないですか。こうなったから今があるという意味で、(自分たちが)衣装や音楽で表現することで、何かが起こるというか…」
●現在の状況だったり、時代の中に、今、カグラという存在が登場したことで、後の世に何らかの影響を与えたいと。
「はい。そういうことを考えつつやっていきたいですね」
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●自分自身を、どういう人間だと思ってます?
「そうですね。この前のキーワードにも出たんですけど、人間であって、人間でない存在でありたいと思ってますね。僕を見れば、“こういう格好をしているんだな”ということはわかるじゃないですか。ただ、僕の考えていることは、誰にもわからない存在でいたいんです。ファンの子から、よくこんな手紙をもらうんですよ。“性別
を感じない”とか。男性の部分と、女性の部分の両方があるのが良いんですよね、僕は。曲も、最近は男性の心情を唄っているものもあるし、イカツクなってる気がするんですよ。前は、女性的なものが多かったんですけど」
●性別を越えた存在でありたいのは、カグラとしての自分ですか? それとも一人の人間としてですか?
「僕の内面は、カグラであっても、カグラでなくても、そんなに変わらないんですよ。ステージにいるときは、完全なトランス状態ではあるんですが(笑)。ただ、誰々みたいだ、と言われるのはイヤですね」
●現在の一志さんは、自分が目指している理想像を、何パーセント実現できていると思います?
「う〜ん。よくある五角形のグラフがあるとするじゃないですか。5つのうちの2つ、唄と格好では半分以上満たしてると思うんですよ。でも、残りの3つが何なのか、自分ではわかっていないんです。未知数なんですよね」
●反対に、その3つが見えてしまったら、面白くなくなってしまうのかもしれませんね。
「そうかもしれません(笑)」
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