●このキーワードに、ちょっとした“愛”を感じるんですが…(笑)。
「(笑)。あの人はですね、いきなり来たんです。そのときは、一志と僕とギターとベースの4人でバンドを組んでいたんですよ。ある日、ミーティングでベースが辞めるって言いだして。そうしたら、バンドできないよっていう話になるじゃないですか。で、一志に“白水、良いベースいない?”って聞かれて、“あ!”って(笑)。それで“今、何やってるの?”って電話したんです」
●女雅さんとは、高校が一緒だったんですか?
「そうです。“何やってるの?”って聞いたら、“○○やってるんだよ”って言ってて。で、僕はさっそく、“そんなことやってないで、こっち来いよ!”って言ったんです。そうしたら、次の日来ました(笑)」
●え、次の日に!? やること早いですね(笑)。
「(笑)。で、次の日、羽田に迎えに行ったら、ボストンバックを一つ持ってて。“あ、荷物だ。本当にこっちに来てやってくれるんだ”と思ったんですよ。それで女雅に、“いろいろ着るモノとか持ってきたんだ!”って言ったら、“いや”って言うんですよ。“え、何?”ってバッグの中を見たら、ベースが解体してあって(笑)。ネックとボディが分解されて入ってたんですよ(爆笑)」
●ケースに入れてくればよかったのに(笑)。
「なかったんです。ソフトケースがなかったんです(笑)。もうビックリして。“スゴイ、この人!”って(爆笑)」
●(笑)。カバンの中には、ベース以外のものは入ってなかったんですか?
「入ってなかったんですよ。本当に(笑)」
●それって、伝説になりそうな話じゃないですか(笑)。
「伝説です。“こんなベーシストはいなかった!”みたいな(笑)」
●白水さんから見た女雅さんて、どんな人です?
「友達になったきっかけがあるんですけど…」
●また、ちょっと面白いですか(笑)?
「はい(笑)。アメ玉なんですよ」
●アメ玉(笑)??
「アメを“くれ”って言うんですよ」
●それまでぜんぜん知らないのに、いきなり(笑)?
「そうです。“アメをくれ”って言うんです。僕、そのころ学校に行くとき、駄 菓子屋でアメを買ってたんですよ。それを1回あげたら、次の日も“くれ”、次の日も“くれ”、次の日も“くれ”…って(笑)。それをず〜っと言っているうちに、“バンドやってるんだ?”みたいな(笑)。“じゃあ、やる?”みたいなノリだったんですよねぇ(笑)。だから“どういうヤツ?”って言われると…。どういうヤツなんだろ(笑)? 面 白い人ですよ。情熱家です」
●アツイ男ですか(笑)。
「アツイです。何でも笑いに持っていくというところも、アツイと思うんですけど(笑)。いろいろな面 でアツイです」
●それが、プライベートの女雅さんだったら、アーティストとしての女雅さんはどんな人ですか?
「リズム隊としては、最高のベーシストじゃないかなと。僕もいろいろなバンドのベーシストを見てきたんですけど、彼はハイレベルだと思うんですよ。ベースラインに対して、ドラムのリズムを作っていくというのが、最初はぜんぜんできなかったんです。それに合わせてくれたのが、女雅だったんですよ。女雅を昔から知っていたという部分はあると思うんですけど、彼が入ってからは不思議な感覚で。言えることも言えるし。今となっては、カグラのリズムを叩けるのは、彼のおかげかなと思ってます」


●これから、カグラはどんな風になっていくんですか?
「今回のツアーでは、今までのカグラを残しつつ、新しいカグラを見せていくというコンセプトがあるんですよ。(個人的には)ドラムに対しても、精神的な面 でも、もっともっと大きくなろうかなと」
●具体的には、どのように?
「ドラムに関しては、個人練習を多くやってみたり。あと、理論を勉強するという意味を含めてなんですけど、ハネものの曲ってあるじゃないですか? あれが個人的に、リズムが取りにくい曲なんだなということに気づいたんですよ。そういう曲を聴いてみたりしてますね。それをクリアできれば、ハネものの曲プラス、シンコペーションの曲もできるだろうし」



●マンガは大好きですか?
「マンガは大好きです!」
●小さいころからですか?
「小さいころも好きでしたけど…。最近はもうスゴイですね。買うし、読むし。古本屋に行くのが大好きなんです」
●どんなモノを読むんですか?
「『ドラゴンボール(鳥山明作品)』ですね!」
●何度も繰り返し読んでたりするんですか?
「僕、繰り返し読まないんですよ。コレクターになってしまっているんです。マンガが本当好きな人って、何度も読むじゃないですか。僕はコレクションしていくんです」
●現在の蔵書はどのくらいですか?
「もう500冊を過ぎて、600冊くらいですかね」
●お気に入りのマンガ、ベスト3みたいなものがあった聞きたいんですけど。
「あります!」
●では、第3位から(笑)。
「3位は、『キン肉マン(ゆでたまご作品)』。あのレトロさがたまらない(笑)。昔、キン消し(ガチャガチャなどで買えたゴム製の人形。小学生の男の子を中心に大ブレイクした)ってあったじゃないですか。それが好きだったんです」
●では、第2位は?
「『バカボンド(井上雄彦作品)』。あれは面白いですね。『スラムダンク(井上雄彦作品)』も見てて、“コレはイケる!”と」
●堂々の第1位は?
「『ドラゴンボール』です。“俺もカメハメ波撃ちたい!”って思いました。練習しちゃったぞ、みたいな(笑)」
●(笑)。次に読みたいなと思うものありますか?
「何十巻もあるものを読みたいですね」
●少女マンガを読んだりはしないですか?
「『花より男子(神尾葉子作品)』ならイケます。あとは無理です。わかんないですね、あの世界は(笑)。あ、あと『悪魔で候(高梨みつば作品)』はOKです。アレ、面 白いですよ(笑)」



●タバコ、やめたんですね。一志さんも辞めたと言ってましたが…。
「レコーディング中に、ドラム録りをやってるときは、1日2箱ぐらい吸っていたんですよ。で、終わってから、ほかの仕事をやりつつ、スタジオでテレビを観ていたんです。そうしたら、肺ガンの番組をやっていて。あれ、ほんっとにスゴイんですよ」
●タバコで真っ黒になった肺を見てしまったとか。
「イヤ、それを超えて、もう肺がドロドロになって溶けてるんですよ。もう“うわっ、うわっ、うわっ〜”って思って。それでローディーに“これ、持っててくれ…”って言って、そこからもうやめたんです」
●もうぜんぜん吸ってないんですか?
「ぜんぜん」
●体調が良くなったりしました?
「ぜんぜん(笑)。まわりで吸ってると、何の意味もないということがわかりました(笑)」
●でも続けるんですよね?
「はい、続けます。健康のために。でも、体力的に、バテてから復活するまでが早くなった気がします」
●やめられるものなんですね。その映像が本当に怖かったんだ。
「ほんっっと〜に、怖かったです(笑)。その映像がもう焼き付いちゃって…。それで今、禁煙文化を流行らせようと、女雅さんに言ってるんですよ」
●女雅さん、やめてくれそうですか?
「言うと、ケンカになるんです(笑)。前までは、アッキーだけが吸ってない状態で、4対1だったんですよ。で、一志がやめ、僕がやめて…」
●あとは、女雅さんと、真さんだけなんですね。
「だから、どちらかをやめさせようと」
●一人になったら、なんとなく気まずいですもんね。
「そうなんです。そうしたらやめるじゃないですか。まさに禁煙ブーム(笑)」



●白水さんの“夢”って何ですか?
「夢はですね、いろいろあるんですけど、家を買うことです!」
●家!? 一軒家? マンションとか…(笑)?
「はい! いや、家です。でっかい家です!」
●なんでまた(笑)?
「(笑)。でっかい家を持ちたいなと。思いません?」
●いや、あれば嬉しいですけど…(笑)。
「アパートとか、マンションじゃなくて、こう…」
●大きな庭があって、大きな犬とか飼ってるような?
「そうです、そうです。僕の本名の表札があって(笑)。ピンポーンとかやると、“はい”って出ちゃう。今も昔も変わらずに、そんな夢を持ってるんですよ。上京するとき、“俺は、家を買うから頑張る”って行って、出てきたんですよ。上京して、一旗揚げて家を買うと」
●“家を買おう!”って決意した、きっかけは何だったんですか?
「(笑)。家っていうか…、何でしょうね?」
●家を買う=ちゃんとした家庭を持ちたい、とかそういう意識が強いとか?
「あ〜、でもそういうのはありますよ。結婚願望じゃないですけど、面 白い家庭ができたらいいなとか。40、50歳くらいになったら、楽しい家庭ができてればいいですよね。なんだかすごい会話っスね(笑)」
●じゃあ、一番が家だとして、そのほかにもあります?
「音楽では、やはり日本一になりたい。日本一のバンドをやって、日本一のドラマーと言われたいですよね。まあ、上をみたらキリがないんですけど。でも、自分たちがいつか日本一だなと思えるようになれたらいいかなって。なれないといけないんですけど」
●そのために頑張っているワケですからね。
「今は音楽なんですけど、日本一になって一旗揚げたら、家も買えるだろうし。夢というわけじゃないですけど、未来も今と同じ考え方でいたいですよね。良い部分は。人間的にも大人だなと言われたいし。結局、行き着くところは、人間が大きくならないと、バンドも大きくならないと思うんですよ」
●では、最後に何かありますか?
「たぶん、4回目、5回目とツアーがあると思うんですけど、そのツアーで最高のドラムを見せます。いろいろな楽器があるなと、最近思ってるんですよ。前も、和太鼓を取り入れたいと言っていたと思うんですけど、ほかにも民族楽器とかあるじゃないですか。そういうのも楽曲に取り入れられたらスゴイんじゃないかなと。それを目指したいですね。今回のイーストは、これまでとはまた違った趣向を考えているので、その次はもっと、もっと上を狙いたいなと思ってます」