このイベントの最後を飾るのは、もちろんラウドネス。“Welcome to soldiers......”という不気味なナレーションから、「ラウドネスのテーマ」が始まる。このSEが鳴ったところで、ファンは喜びに打ち震えている。ステージ前に押し寄せたファンの中には、ビールやら水を頭上に投げている者もいる。そんなファンに応えるように、メンバーは腕を上げてステージに姿を現わした。
 オープニングナンバーは,最新作から「The Winds of Victory」。野外ということもあって、PAからの音は最大まで上げているようだ。鼓膜を破らんばかりの風圧を伴って、音が力強く伝わってくる。すぐ近くには富士急ハイランドもあって、家族連れやカップルが健全に楽しんでいるというのに、こんな極悪リフが轟いちゃっていいのだろうか。そんな要らぬ 心配までしてしまう。しかし、オリジナルメンバーで野外ステージに立つのは13年ぶりとあって、メンバーの気分は相当高揚しているようで、プレイのパワーも増すばかり。続く「In The Mirror」では,二井原(Vo)がスクリーミングシャウトを決めまくる。
 前回のツアーでは、オリジナルメンバーに戻ったお祭り的な趣向もあって、過去のナンバーを中心にしていたが、この日は最新作からの曲も多数メニューに組み込んでいた。そこで気付いたのは、ラウドネスはまだまだ成長し続けていたことだ。意地の悪い外野からは、同窓会的なノスタルジーに浸ったバンドという声や、あるいは昔のほうが良かったという声も聞こえてくる。しかしメンバー自身、停滞を許さず常に上を目指している。前のオリジナルラインナップ時よりもすごいバンドになるべく、彼らは再び手を組んだのである。そんなメンバーの姿勢は、確実にバンドサウンドや各自のプレイにも反映されていた。
 ライヴ後半からは、おなじみナンバーの連続攻撃だ。それすなわち、興奮の無限地獄である。「Crazy Night」ではファンとのコール&レスポンスが繰り広げられ、スピードナンバー「S.D.I.」へと続く。そして、高崎(Gt)のサイレンを思わせるギターフレーズから始まったのは、ラストナンバー「Speed」。二井原は、ラウドネスのフラッグをマントのように身に付け、ステージを動き回り、ファンの熱狂度をさらに増大させる。曲の中盤には樋口と山下(Ba)がリズムバトルを決め、そこから高崎のギターソロへと展開。ゾクゾクするような流れと超絶プレイの応酬だ。あらためて王者としての風格と凄みを、ラウドネスは見せつけた。










1.The Winds of Victory
2.In The Mirror
3.The End of Earth
4.Stay Wild
5.The Power of Love
6.Crazy Doctor
7.Crazy Night
8.S.D.I.
9.Speed