次はアースシェイカー。彼らが姿を見せると、それまでうしろのほうでステージを眺めていた客が、ドドッと客席の前のほうに押し寄せた。何だかんだ年齢層の高い客席ではあった。ファンの声援に応えて、スカーフをふんだんにぶらさけたマイクスタンドを高らかに上げる、ヴォーカルのマーシー。1曲目は「WALL」。イントロだけで痛感したのは、やっぱ違うな、ということだ。解散して一時は離ればなれになったメンバーではあるが、20年近く活動をともにしてきたラインナップゆえの説得力がある。野外は音が拡散して、音響的には弱点を持っているのだが、そんなのもろともしない。PAからの出音というよりも、各メンバーが出している音そのものが、すごいのだろう。1曲目が始まってすぐに、イベントはアースシェイカーのワンマンのようになった。
 2曲を終えたところでマーシーが言う。“最高だぜ。思ったより(気温は)暑くないし、騒いだほうが楽しいよ。夏だしね。知っている曲があったら歌って下さい”。
 変に肩に力の入っていないMCである。それに、親しみやすい。そこが昔からアースシェイカーの良さでもあった。ハードロックと言うと、気合いを入れ、構えなきゃいけないものだと思われている。でも、ハードロックも音楽だ。音を楽しめればいいのである。そんな根本をついつい忘れがち。音楽の楽しさをわからせてくれるのが、アースシェイカーだ。
 彼らのステージは、バラードナンバーからドラムソロ、さらにベースの甲斐とのツインヴォーカルもフィーチャリングしたナンバーへと続く。短い持ち時間ながら、具はたっぷり。そしてラストは、15年近く前から名曲としてファンに親しまれている「MORE」で締めくくる。起伏に富んだメニューの組み立て方と、フルセットでなくても徹底的に楽しませ、満足させてしまう構成。さすが百戦錬磨のライヴバンドだ。10月には8年ぶりのフルアルバムも発表するという。











1.WALL
2.TOKYO
3.RADIO MAGIC
4.ありがとう君に
5.FUGITIVE 〜 Dr solo
6.CHEAP TROUBLE
7.走りぬけた夜の数だけ
8.MORE