彼女はこんなにも魅力的だったろうか…?
 デビュー当時、謎めいているのが彼女のウリで、その雰囲気もすごく魅力的だった。が、このライヴで見た彼女の素顔に、同性ながら、すっかり魅了されてしまったのも、また事実だ。
 7/18にリリースされたアルバム『genuine』を引っ提げて行なわれたライヴは、アルバム同様「Walk On」からスタート。今回は、アコースティックサウンドで行なわれたため、個人的に好きな、ドラマティックな展開で聴かせる「faith」やクラブサウンド満載の「Rapture」は省かれていた。それでも、アルバムで描かれた世界観は、十二分 に表現されていた。
 高くもなく低くもなく、包み込むような心地良さを持つ彼女のヴォーカルは、優しく、そして伸びやかに響く。そして、彼女をバックアップするサポート陣も、アルバムで共同プロデュースを行なったギタリスト佐橋佳幸氏をはじめ、強力なベテラン勢で固られめ、ふくよかな音色を聴かせてくれる。
 アンコールを含め、トータル14曲。時間にすると1時間半ほど。ライヴとしては決して長い時間ではないが、それでも曲ごとにMCを挟み、観客と対話しながらステージを展開する。そこには、気心の知れた友達と過ごすような、温かさと安らぎがあった。