初期パンクのイメージでっていうのと、
俺らだからポットショットになっちゃう
っていうのが、うまく作用した


●個人的には、3曲目「Hurt Me More」がシングルかなって気がするんですけど。まぁポットショットの王道とも言えるのかもしれないし、いい曲だよね。

「わっ、やったね(笑)! でも“オレ節”過ぎて子供とかにはウケないんじゃないの? みたいなことも逆に言われましたけどね。ストームのギターの奴(熊 智弘/Gt,Vo)なんですけど。だから、そうなのかなぁとか思って」

●“ウォーウォー”系で、すごくポットショットらしい曲だけど、かと言って今まであったような曲というわけでもない。
「や〜、しまった!」

●熱さとか…ハッピーなだけではないし、グッと来るところがあると思うけど。
「え? それはスゲェいいって言ってるんですか? ヤッベ! じゃあコレが『Party』だ、実は(笑)」

●すごくいいと思うけどなぁ。
「今は、これまでと少し違う感もあるって言ったじゃないですか。実は俺、そっちのつもりで作ってて。これは結構、初期パン(※初期パンクの略)っぽいものを意識して作ったんですよ。だから俺の中では、結構違うテイストで出来上がってて。で、ストームの熊も、最近の俺の中で流行ってるのとかは知ってるから、“流行りで作ったんでしょ”って言われたし。だから“今の子供とかには通 じないんじゃない?”って言われて、俺も“あぁそうだな”と思ったんですよ」

●でも、アレンジの手法というかサウンド全体の組み立ては、ポットショットの王道の条件を満たしてて…。
「じゃあ、とりあえずアルバムには入れようかな(笑)」

●イメージ的には、次のアルバムのタイトルというか、その先行シングルのタイトル曲って感じかなぁ。
「えっ! じゃあ、そうします(笑)」

●みんな好きになるんじゃないかと思うけど。
「マジっスか! やべ、間違った! 最近、間違うんですよね」

●でも、俺が好きなものがダメな可能性も強いわけで(笑)。
「そっか〜。でも何なんですかね、やっぱ作り手と聴き手の差なんですかね。俺は、これは初期パンクのイメージだって決めてるから、シングルにはできないっていうのがハナっからあって…。そんなもんなんですねぇ」

●まぁ、でも確かに今までの王道曲だと、もっとカラッとしてたりするし。
「初期パンのイメージでっていうのと、俺らだからポットショットになっちゃうっていうのが、うまく作用したんですかね」

●タイトルとか歌詞もイイしね。やっぱジョニー・サンダースを思い出すよね、『HURT ME』を。

「だって、その引き出しが一番多いですからね、僕も(笑)」


ライヴじゃあ、みんなに申し訳なくて。
メンバーに“これでもう満足しました”
って言わざるを得ない感じ(笑)


●で、4曲目「Don't Worry Children」は、ローズ・オブ・ニュー・チャーチのカヴァーですが、メンバーでこの曲をもともと知ってるとしたらイチカワさん?

「いや、バンド名くらいですね、この曲はサスガに。ほかの4人は“?”のまま、レコーディングしてたんですよね」

●コバヤシさんも?

「あの人は、そんなに聴いてないですからね。やっぱりビートルズ、ラモーンズがまずあって、最近、第3位 がAC/DCぐらいになったらしいですよ。ライヴ見て、すごく盛り上がって。それ以外、そんなに自分で聴いてない人ですからね」

●そう言えば“僕、ホントに音楽知らないんですよ”って言ってた。
「たまにあるのが、車の中とかでかけてると“あっ、聴いたことある”って。でもバンド名は知らなくて。“なんで聴いたことがあるんですか?”って聞くと、“寮で先輩がかけてた”とか、そういう感じなんですよね」

●で、歌ってみてどうでした?
「いや、楽しかったッス。そのへんは、もうマスターベーションですからね。今まではカヴァーの選曲にも、少し気を遣ってたりしたんですよ。一応聴いたことがあるとか、名前くらいは知ってるのを選んでたんですけど、“もういいや、やりたいのやらせてよ”みたいになって(笑)。こういう、シングル曲でも何でもないアルバムの隅っこのほうの曲とかを、あえてやっちゃいましたっていう」

●そうすると、ちょっとマニアックさを出そうという意図もなくて、やりたい曲をやっていく感じ? ある程度ポットショットサウンドになったときを想定して、これだったら、と。

「そうですね。これは結構オリジナルに忠実で、オリジナルにもホーンとかキーボードとかもガンガン入ってるんですよ。で、ウチでやったら面 白いかなと思って」

●キーはオリジナルのまま?
「オリジナルのキーのまんまです」

●このキーって、ポットショットではあまりない高さ…声域が高すぎなくて、むしろ低いくらいなんじゃないかと。
「そうですね。ウチでは、ちょっと低いかもしれないですね」

●すごくいいトーンですよね、この声域。こういう声域でオリジナル作ったほうがいいんじゃないスか? っていうのは、たとえば何かのカヴァーをやったときに、低い声が出てないことってあるけど、まったくそういうのじゃなくて、いい具合の低さだと思うんですよ。だから、ストレスなく歌ってる感じがして、なおかつポットショットでは、この声域の曲ってあまりないんじゃないかなと思ったんですよね。
「自分では作らない声域かもしれないですね」

●新しい魅力だと思うけどね。客観的に聴けるかどうかわかんないけど、この声の魅力は、活かしたほうがお得だと思うんだけど。
「ワォ!」

●それを自分で発見したかなと思ったんだけど。だから今、そういう聞き方をしたんだけど…そうでもなかったようね(笑)。
「初耳ぐらいですね。じゃあ、ちょっと…アルバムに間に合うかなぁ(笑)」

●ここんとこの代表曲になる曲って、サビでギリギリまで上がったりとかしてるから。
「己との戦いが好きなタイプですからね」

●アルバムの中に、こういうタイプの曲があったら…でも今までも、あるはあるんだよね。
「そうですね。昔のほうが、あるかもしれないですね。あんまりキーとか考えないで書いてた頃。今は、自分が歌いやすい曲に直しちゃったりするんですよね。でも、そういうのを考えないで作ってた頃はあったかもしれないし…。何曲かは、あるかもしれないですね」

●ライヴになると、サビとかが低いから開放感がないかもしれないけど、作品だとね。
「そうですね」

●これは、内海洋子さんとかがコーラスで入ってたりします?
「入ってますね。一番上を歌ってもらってます」

●ライヴだと、それが入んないと…でもライヴじゃやらないか。
「ライヴじゃあ、みんなに申し訳なくて。メンバーに“これでもう満足しました”って言わざるを得ない感じ(笑)」

●ちなみに、これもまたベースがオイシイね。
「そうですね。でも、あんまりそういうの感じないみたいですよ。“ヤベェ、目立っちゃう”みたいな、そういう発想になっちゃうみたいですけどね」

●ベースだけになるところは、ドンカマ(クリック)とか使ってるんですか?
「あれは一応、聴いてやってましたね」





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