夏恐怖症(!?)の私が、炎天下で行なわれる野外ライヴのために、東京から大阪まで足を延ばすなんて、奇跡に近いものがある! なんてことは、ここでわざわざ言うことでもないが、しかし、それでも私が大阪へ行こうと思ったのには理由があった。もちろん、“仕事だから”という単純な理由ではない。自分のこの目で、しっかりと確かめたいことがあったからだ。

 7/20、大阪万博記念公園“SOPHIA LIVE 2001 獅子に翼II 〜時計の針に追いついたチンパンジー〜”。開演時間の午後4時の時点では、気温は優に30度を超えていただろう。湿気が体中にまとわりつき、陽射しも容赦はなかった。しかし、ライヴが始まってしまえばそんなことは関係ない。いつものように、ライヴの始まりが近いことを告げる「愛の讃歌」が流れ出し、メンバーがステージに姿を見せ、オープニングナンバーの「大切なもの」が響き渡ると、約3万人のオーディエンスで埋め尽くされた会場は、この夏の暑さをしのぐほどの強烈な熱を帯びていった。
 そしてこの日のライヴは、そのときの最新アルバムの曲を中心にテーマを持って構成されるツアーとは違い、おなじみのシングル曲や、メンバーにとって思い入れのある曲などを新旧問わず、テンポ良く次々と演奏していく構成。また、会場の雰囲気も、ツアーで見られるような、メンバー5人が放つ空気に会場全体が呑まれていくという感じではい。オーディエンスそれぞれが、それぞれのスタンスでライヴを楽しみ、盛り上げ、あっという間に過ぎてゆく時間さえも、心地良く感じているようだった。  そんなオーディエンスと向き合うメンバーの表情はというと、3万人もの人を目の前にしているにも関わらず、意外なほど落ち着いていて、その“ソフィアらしからぬ ”クールさが妙に印象的だった。もちろん、彼らのライヴに対する姿勢が並々ならぬ ものであることは、ソフィアのライヴ空間を何度も体験している者として、理解しているつもりだ。しかし、だからこそ、この大規模な野外ライヴで、そんな冷静な表情を見せる5人が頼もしく感じられた。
 そして私が確かめたかったもの、それがメンバーのこの表情であり、このライヴの雰囲気だった。