スカンキン・ピックルとブルー・ミーニーズを見て、
“自分が影響された音楽も何だってスカとミックス
できるんだ”ってことを発見したんですよ

●'88年に幼なじみと結成したということですが、そのときは高校生ですか?
「そうです。高校1年ぐらいのときに、6才からの友達と結成したんです。ドラムのテッドが幼なじみのようなもので、6才ごろに出会ったんですよ」

●ちなみに何年生まれですか?
「1972年です」

●なぜバンドをやろうと?

「それはイイ質問ですね。でも、なんでだろう…(笑)。楽しそうだから、自分でもやろうと思ったんですよ。それと、兄が当時ベースをやっていたから、それに影響された部分もあるんじゃないかなぁ」

●当時、好きだったバンドは?
「15才ごろだから、多感な年頃じゃないですか。そのとき特に好きだったのはポリスとヴァン・ヘイレンで、あと今になって思えばフィッシュボーンの影響力が一番強かったんじゃないかなぁ」

●スカパンクのテイストが入ってくるのは、いつのことなんですか?

「いくつかのできごとがあって、それぞれがキーポイントになってるんです。まず、兄が『THIS IS 2TONE』というオムニバスアルバムを持っていて、それがスカとの初めての出会い。
 次に15才のとき、ザ・トースターズとスペシャル・ビートっていうバンドがセントルイスに来たんですけど、そのライヴに兄が、僕とテッドと前のヴォーカルだったジョンを連れていってくれたんですよ。スカバンドのライヴを見るのは、それが初めてだったし、ホーンセクションが入ったバンドを見るのも、それが初めてだったんです。で、ファンクバンドのホーンセクションってリズミカルだけど、そのバンドはメロディを吹いてて、それがすごく新鮮に聴こえたんですよね。で、好きになっちゃったんです。それ以来、自分たちのバンドの演奏にスカを採り入れるようになっていきましたね。
 その2〜3年後ぐらいには、セントルイス以外でもライヴをやるようになったんです。で、カンザス州のローレンスという街で、スカンキン・ピックルとブルー・ミーニーズと共演したんですけど、スカのバンドと対バンするのは、それが初めてでした。そして、そこで人生が変わるような経験をしたんです。スカンキン・ピックルとブルー・ミーニーズも、彼らが影響を受けた音楽をうまくスカに変えていて、そこで僕は“自分が影響された音楽も何だってスカとミックスできるんだ”ってことを発見したんですよ」

●自分たちがやるべき音楽が見えた、ってことですか?
「はい。自分たちが今、何をしたいかってことが、そこでハッキリと見えましたね。だから、当時は大学に通 ってたんですけど、いつも教室でツアーをする夢を思い巡らせていました(笑)。今、学校を中退したら東海岸ぐらいはツアーできるんじゃないか、とか(笑)。ただ、毎日そんな夢ばっかり見てたけど、まさかヨーロッパや日本でもツアーできるとは、まったく夢にも思ってなかったですね(笑)。しかも日本は、これで3回目のツアーだし」


トロンボーンが2人っていうのは変だと思うけど、
バンドをやるってことは人生を共にするわけだから、
担当楽器よりも性格を重視しているんです

●初めてスカンキン・ピックルと対バンしたとき、トロンボーンのジェリーさんはスカンキン・ピックルにいたんですか?
「はい」

●で、それ以来マイク・パーク(元スカンキン・ピックルの中心人物でエイジアンマンレコードの代表)に良くしてもらっているとか?
「そうですね。そのとき以来、スカンキン・ピックルがツアーで中西部に来るときは、いつもMU330がオープニングアクトで付くようになったんです。で、スカンキン・ピックルのメンバーたちは、当時MU330にいたサックスの奴の両親の家にいつも泊まっていて、そのあたりから交流が発展していったんです。結果 的に、エイジアンマンからリリースすることになっていきましたね」

●マイク・パークからは、たとえばレコーディングのときなど、どんなアドバイスを?
「マイクは、あまりあーだこーだ言わない人ですね。そこもエイジアンの良いところで、そのバンドらしく…そのバンドが一番やりたいことを自由にやらせてくれる。だから、いつもちょっと離れたところで見ている感じですね。それが、すごくいいところなんですよ」

●じゃあ、アレンジに口を出したりとかも一切ない感じですね?
「はい、決して(笑)。MU330の曲作りに関して、マイクは何も言わないし、アドバイスも全然ないです」

●ホーン隊がトロンボーン2人というのは珍しいと思うんですけど、その狙いは?
「その理由が面白いんですよ。ジェリーが加入したのは5年ぐらい前で、それまではホーンセクションのメンバーチェンジが激しくて、そのころに学んだことがあるんです。というのは、一緒にバンドをやるメンバーは、その担当パートで選ぶんじゃなくて、人格や性格…その人間性がいいから入れるってことを学んだんですよ。ジェリーは、とてもグレイト・ガイだし、とても貴重な性格だし(笑)、存在としても貴重です。
 確かにトロンボーンが2人っていうのは変だと思うけど、バンドをやるってことは、その人と人生を共にするわけだから、担当楽器よりも性格を重視しているんですよ。
 で、トロンボーンが2人いることによるサウンド的な魅力も、だんだんわかってきたし。だから、いいと思ってますね」

●サウンド的にもMU330の個性のひとつになっている、ということですね?
「オォ、サンキュー(笑)」

●ギターサウンドに関して、こだわっている部分はありますか?
「はい。エフェクターは全然わからないので、いつもギターからマーシャルに直接プラグインしています。ボリュームを上げたりとか、そういうことしかできないんですよ(笑)。で、歪みをガーッと上げるのはあまり好きじゃなくて、どちらかと言うとギターが持ってる特質をいい具合に出せるように、アンプで調節する感じですね。あと、音はデカくしたいです(笑)」

●リードプレイの音色とバッキングの音色は、どうやって切り替えているんですか?
「面白い質問ですね(笑)。僕は結構ドン臭くて、チャンネルを切り替えるためのA-Bスイッチを使うと、踏んで壊してしまったりシールドが抜けたりするから、ギター本体のボリュームを上げたり下げたりするほうが上手になってしまいました(笑)」

●リードプレイのとき、フェンダーのムスタングとは思えないような太い音が出てましたよね。
「オォ、素晴らしい! それはミキサーの人がとてもイイ人だったから、本当にイイ音が出たんですよ」






 
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