5/19から6/4まで、全国13会場で繰り広げられた“MU330ジャパンツアーwithポットショット”。両バンドは、昨年3月の“Plea for Peace Japan Tour”でも一緒にツアーをし、その直後に行なわれたポットショット初のアメリカツアーはMU330がサポートしている。そして今回。全13公演のうち5公演は、さらにストームとニューロティカを迎え“TV-FREAK NIGHTS 2001”という形で行なわれた。

 トップは、速くてメロディアスといった面がクローズアップされていた若手パンクバンド、ストーム。間もなく発売される4曲入りニューシングルでも確認できるが、彼らは速くてメロディアスなだけで終わるバンドじゃない。テンポ的なバリエーションは今後ますます広がっていくだろうし、歌心もどんどん増していくはず。これまでのようにフレッシュ感のある勢いも魅力だが、そろそろ次の段階へステップアップしつつある…そんな力強いステージを見せてくれた。

 そしてバンドブームの生き残り、ではなく自称“売れ残り”(笑)、ニューロティカ。デビュー以前からのキャッチフレーズ通 り、みいなで騒げる楽しい楽曲(でもやっぱパンク!)と、ちょっと間違えばサービス過剰になってしまいそうなぐらい、とにかく楽しませてくれるパフォーマンスは、いつ見てもサイコーなんだけど、なぜか必ず胸が熱くなるのはナゾ。そうさせられるのは30才前後以上の世代だけなのか…? 若いファンの人、今度教えてください。

 トリ前は、MU330。彼らのステージを見るのは5〜6回目ぐらいになるが、演奏力の高さ、パフォーマンス、本気度――どれをとっても圧倒的。あらためて“さすがアメリカ、層が厚いんだな”と感じさせてくれる。こんな感じで、しょっちゅう世界中をツアーしてるバンドっていうのは、やっぱり違いますよ。日本のバンドって、やっぱり比較的甘い環境の中でやってると思います。だから自力で海外ツアーをやっちゃうバンドって、何かを得てくるんですよね…などと、つい考えさせられたりしつつ、最終的には楽しいだけじゃなく、その音楽バカっぷりに感動してしまいました。

 トリは、もちろんポットショット。最近は、これぐらい(キャパ約500人)の会場だと余裕で貫禄のステージを見せてくれるが、もちろん余裕をかますわけではなく、何のためにライヴをやっているか、何のためにバンドをやっているのかを決して忘れていない、本気度バッチリの力強さ。これだけ見せて、なおかつ来日バンド含む3バンドも一緒に見せてくれてチケット代2,000円とかっていうのは、ホントすごいことです。これもリョウジ君(Vo)の素晴らしいところで、感謝しろとは言わないが、せめて理解はしましょう。それができない一部の奴のせいで、警備を増やす必要性が出てきたりとか何だかんだでチケット代が上がっていったりするんですから。

 そういう点で、翌日に渋谷オンエアイーストで行なわれた追加公演(ポットショットとMU330に加え、チェンヂアップが出演)では、さすがのリョウジ君も耐え兼ねて一喝! 僕も以前、別 の雑誌のケムリのライヴレポートで、ペットボトルを投げる行為に対して考えを書いたことがあるが、ステージ上の機材に水がかかって音が出なくなったりとかしたら、バンド側としては不本意なサウンドで演奏しなきゃいけなくなるでしょう。ロフトではそんなこと感じなかったのに、追加公演のほうはお客さんのマナーの悪さに悲しくなりました。ま、でも悪気はないっていうか何も考えてないだけで、言えばわかるってことでしょうか。一喝したあとはステージ上も客席も、みんなイイ具合に楽しんでいたようなので。

 そんなわけで、こんな素晴らしいレーベルとイベントが来年以降も続くとイイですね。それはリョウジ君とポットショット次第かもしれませんが、それだけじゃないってことです。とりあえずポットショットは夏のイベントにもいろいろ出ますが、その後は“Plea for Peace Japan Tour vol.2”で! また、ちょっとステキな人間になるイイ機会になるといいッスね。