“POLYSICS WORLD TOUR 2001 NEW WAVE JACKET”のファイナルが、6/30渋谷AXで行なわれた。アルバム『ENO』のインタビューで、ハヤシは迷いなくしっかりと前を見据えていた。だから、その意志をこのライヴで、実際に感じられるだろうと、半ば確信めいた期待があった。

 ライヴはアルバムと同じく「WAKE UP! POLYSICS」でスタート。両サイドからセットと一緒にメンバーが登場するシーンは、“もう、これがポリでしょう”って感じだった(季節外れの青いジャケットもさることながら、カヨの髪! “立てすぎ!”っていう突っ込みを、おそらく5割の人が入れただろう)。そして「NEW WAVE JACKET」と続く。 「NEW WAVE JACKET」という曲は、ポリシックスにとって、本当にでかい意味を持つ曲だと思う。ものすごく引きつける。電子音とバンドサウンドが、コレ以上ないくらい絶妙に融合したイントロやポップなメロディ。12月の赤坂ブリッツでのライヴとの一番の違いは、この曲があるかないかだと言っても過言ではない。それほどまで強力な曲だ。

 ライヴのパワーは『NEU』のときから、変わっていなかった。バンドだけの迫力で、すでに高いレべルにあったと思う。その鬼気迫る表情から感じる迫力に、あのチープなシーケンスサウンドと意味不明のパフォーマンス(特にカヨ)&コスチューム。どう考えても組み合わせられないようなものを強引に合わせて、平然とアリなモノにするあたり、さすがポリと言わざるを得ない。
 それにMCも笑えた。会場のファンの3割くらいしかわからないネタをさらっとやって、さらにそれを押し通 すスガイに、尊敬の念すら抱いてしまった…。

 ポリシックスのライヴは、綿密に計算されたものではないと思う。中盤は静かな曲で固めて、最後にグッと盛り上げるとか、そういう計算はあまり必要ないのかもしれない。要は、はじめから最後まで全力なのだ。そして、行けるところまで突っ走る。終盤の「BYE BYE RED SNEAKER」から「XCT」、「KI.KA.I.DA!」…ハイテンションを通り越す勢いで暴れまくるハヤシは、もう誰も止められなかった。たとえて言うと、サッカーでゴールしたチームメイトを抱き締めに行ったら、逆に突き飛ばされてそのまま突っ走っていかれる感じ。でも、悪いことじゃない(だって突き飛ばされても、また抱き締めに追いかけてくでしょ)。また、そんなハヤシの後方で表情すら変えないカヨがいるのも、妙に滑稽で、“やっぱ最高だわ”って思えた。そんなこんなで、ライヴはハヤシがエネルギーを使い切ったところで、終わる。

 いつもながら、僕もまた少し置いていかれてしまった感はあるけど、本当に爽快なライヴだった。ストレスを発散しきった気持ちだ。“ライヴは意味のないことに汗をかく”。ハヤシの言っていた意味が少しわかった気がした。  そうそう、そのあとのアンコールで披露した「ENO」。ハヤシが1人で変な振り付けをし、歌う姿が忘れられない。しかし同時に、この音源のすごさにも、再確認(インタビュー参照)。電波飛んでるわ。











 
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