今回の東阪ライヴ“ロン毛バケーション”。…タイトルは相変わらずですが、ニュードラマー前原幸雄を加えた新生CHIROLYN & THE ANGELSは、力強く大きい第一歩を確実に踏み出した。

 CHIROLYNのライヴと言えば、フレンドリーで、彼特有の温かい空気感、それが何より印象的だったのだが、この日のエンジェルスは若干違ってた。そもそもステージに登場した瞬間から、3人に妙な貫録と自信がみなぎっていたし、ド頭の「HALENTI」から、それこそ観客と勝負するかのごとく、パンチのあるズ太い攻撃的なサウンドを叩きつけてきた。音圧もメンバーの表情も、何か違うのだ。

 でも、単に路線を変えたとか、決してそういうわけではなさそうで、中盤に固めたミドルテンポのラヴソングでは、“優しさ”や“温もり”といった、以前のイメージも自然と顔を出し始める。ロックンロールの勢いが肝の曲では野獣のごとく、ニューシングル「運命」のようなラヴソングでは癒し系オーラで包み込む、このメリハリは互いの魅力を引き立たせ合い、同時に1曲ごとの存在感や、ライヴ全体の抑揚につながっていくのだ。

 このライヴ直前にアップした当サイトのインタビューで、“別にパートは増えてないんだけど、もう1人ぶん埋まってるというか、濃くなってる。感情的なものとか体力的なものが全然変わってくると思う”というコメントがあったが、まさに今回明らかに高まっていたのが激しい方向への感情だった。以前ではバンドアンサンブル的に出し切れなかった部分なのかもしれないが、そこを持ち込めたことで、曲的にもテンション的にも、より大きな振り幅と深みを獲得していたように思える。そうなるとやはり音源から遠のく部分もあるが、音も厚いし、メンバーのいろんなイイ顔も見れるし、それもいいじゃない、と思うのだ。

 ちなみにアンコール1曲目「Hawaii」では、久々にロザンナ(※チロリンの女装キャラ)も登場。演奏以外でも観客を楽しませることを忘れない姿勢もお見事。スゴイぞ、CHIROLYN & THE ANGELS!
 
 
■本サイトで使用されている画像およびテキストの無断転送を禁じます。