●メスカリン・ドライヴ(とニューエスト・モデル)、ソウル・フラワー・ユニオン、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットと、いろいろ参加されてきましたが、ほかに音源になってるもので参加した作品というと、何があるんですか?
「あと、真心ブラザーズのコーラスかな」
●レコーディングも?
「してます、はい。参加させてもらいましたね。アルバムで言うと『キング・オブ・ロック』('95年)のあとぐらい。要するに『サマーヌード』('95年)っていうシングルが出たときぐらいから、私が登場しました。それからは、だいたいシングル曲には声を入れさせていただいてました」
●あと、この間のポットショットのシングル「PARTY ep」('01年)のカヴァー曲「Don't Worry Children」でもコーラス入ってますよね。
「あー、ポットショットもたまに入ってます。『POTSHOT a-GOGO』('00年)にも入ってんのかな? 何かね、人数が足りなくなると登場するんですよ。それとか、ちょっと音程がツラい…というか、みんなが届かない声のやつとかは、やってます。やらせていただいてます」
●うつみさん名義のものは、これまでなかったんですよね?
「ないです。今回が初めて。あっ、去年カセットを間違って出したのが(笑)、一個だけあります」
●それはソロ名義なんですか?
「ソロ名義です。真心ブラザーズで一緒に参加してた、キーボードの小川文明さん(ex.すかんち)と去年デモテープを録って、それをカセットにして、ちょっとだけ売りました。(下北沢の)ハイラインレコードで」
●それは、ひらがなで“うつみようこ”?
「漢字で“内海洋子with小川文明”になってて、『でもでも』っていうタイトルで。確か100…いや、500弱ぐらい出したと思います。で、ちょろっと売れたんじゃないですかね」
●スイマセン、全然知らなかったです。
「私、こっそり出してました」
●じゃあもう、いわゆるプレミアものですね(笑)。
「この前、中古で売ってたんですよ。400円になってて、びっくりした。300円で出したのに上がってて。」


●で、今回の作品なんですけど、UKプロジェクトのお手伝いを始める時点で、スタッフの方からソロアルバムを出そうっていうお話をもらっていたとか、そういう話は?
「いや、UKプロジェクトのある人から“俺は女のアーティストは嫌いやねん”って言われてたような気がするんですよ。ほんで、そのときは別 に出すとか出してやるとかいう話はなく、ただ“お前は歌が上手いけど、お前は何が歌いたいんかわからへんからあかん”って言うていただいてて。で、んーっと思ってて、その“出してやるぞ”っていうのは、よう面 倒見てもらうようになってから、ちょっとあとぐらいですかね。初めに会うたときから“出してやる”とは言ってませんでした」
●“出してやる”ってなるときには、こういう作品を作りたいというのはあったんですか?
「ないです。実は私ねぇ、ソウル・フラワー・ユニオン辞めてから一回ソロの話があったんですけど、自分の意思が弱くて、何していいかわからないのと、やっぱり10何年間バンドやってたんで、どうしていいかわかんなくて。制作部にちょっと預けられてたんですけど、結局うまいこと行かなくて、自分から辞めたんですよ」
●キューンソニー?
「キューンっていうか、ソニー系列の制作部の人と一緒にやってたんですけど、あっちもどうしていいかわからず、こっちもどうしていいかわからず、マネージメントもどうしていいかわからずで、辞めたんですよ。そのあとに、本格的にUKプロジェクトで働くようになって、そんでそのあと…今、私36才なんですけど、一昨年の暮れぐらいに“私36才になったら年女やからレコード出してくれ、(制作費)5万円でいいから出してくれ”ってスタッフの人に言ったんですよ。で、“あぁ、いいで”って言わはって、“ふーん”と思ってて、忘れてたんですよ、その話。で、去年の中盤ぐらいにも一回言ってみたんですよ。“5万円でいいから出してくれ。来年出したい!”って言ったら、“あぁ、考えといてやるわ”って言われて、“ラッキー! 考えてくれるんや”と思ってたんですけど、そこで何していいかやっぱりみんなわかんなくて、私もやっぱりわかんなかったっていう感じでした」
●でも出すんだったら、こういうのを出したいっていうのが、どっかで出てきたんですかよね?
「本当に、あれよあれよという間にものが勝手に決まっていき、まず去年の暮れくらいにデモテープを出して、その前後ぐらい…前かな? スタッフの人がひらめかはって、レコーディングでまずアメリカ行ってこい、って言われて。なぜかというと、エイジアンマンレコード(ポットショットのアメリカでのリリースをしているインディーズレーベル)のマイク・パークが、彼が使ってるレコーディングスタジオとエンジニアがすごく良くて、音もすごく良く録れるから絶対ここで録ったほうがいい、と常々ポットショットに話していたのですが、縁がなくて。でもスタッフ側の頭に、そのことがこびりついていたんやろね。で、オマエが録ってきて、どれだけアメリカレコーディングが素晴らしいか見てこい、って言われたんですよ。
 それは決まったんですけど、じゃあアメリカレコーディングでどうすんのって感じだったときに、スタッフに“マイク・パークにプロデュースしてもらえ”って言われて…。あっ、その前にまだあったんだ。まず“TVフリークから出せば”って言われたんですよ。でもリョウジ君(ポットショット/Vo)のレーベルだから、私が出せって言ったってそんな、ねぇ…とか思ってたら、リョウジ君、スタッフと強制ミーティングしてはって、リョウジ君も“うん”としか言いようがなかった(笑)。で、大丈夫なのかな、いいのかなぁと思った次に“マイク・パークでプロデュースしてもらうにはレコーディングはアメリカでせえ”だったのかな。
 でも、そこで何にも決まってませんでしたよ、方向性は。方向性が何となく決まったのは、スタッフと再度話していくうちに、パワーポップパンクな感じになるんだろうけど、バックが決まらないのでどうしようか、バックはアメリカで集めてもらうかってなったときに“そう言えばMU330っていうバンドが来るから、その人たちに頼もう”ってことになって。たぶん、そこで初めて方向性が決まったんじゃないですかね」
●MU330とは継続的に会ってますよね? 向こうが来日したり、こっちがアメリカツアーに行ったりして。
「まとめると、去年('00年)の“PLEA FOR PEACE”で来日して、そのあとポットショットのアメリカツアーに同行したんですね。そこで、私もMU330と知り合いました。で、うつみようこソロの話に戻るけど、そのあとまたマイク・パークさんが日本に遊びに来て、そのときに、うつみようこのソロアルバムの話をしました。で、今年の5月にMU330がツアーに来ました。ツアーが始まる前に、うつみようこさんのソロの練習をして、ツアー中は私も通 訳として同行するわけだから、いろいろ話をして、ツアー終わってまたリハを一週間やって、6月にはそのまま一緒にアメリカに行って、レコーディングをして、7月に帰ってきました。そんな感じですね」




>>PLOFILE
うつみようこ/'65年8月15日、大阪府守口市に生まれる。3才で渡米、ニューヨーク州で6年間過ごす。小学4年の夏からはプエルトリコで4年間過ごし、中学1年の夏に帰国。大学1年のときに、現ソウル・フラワー・ユニオンの伊丹英子にスカウトされ、メスカリン・ドライヴに加入。解散後、ソウル・フラワー・ユニオンやソウル・フラワー・モノノケ・サミットに参加。脱退後、多数のミュージシャンとのセッション活動や真心ブラザーズのコーラスでも活躍。現在、ギャル(?)バンドBLUE MOVEeのメンバーとしても活動中。'01年12月には、うつみようこ&YOCOLOCO BANDで東名阪ツアーを行なう。

>>LIVE
うつみようこ&YOCOLOCO BAND
with STEREO ZOMBIES
●12/23(日)大阪クアトロ 開場18:00/開演19:00 前売3,000円/当日3,300円(ドリンク付)
問グリーンズ TEL.06-6882-1224
●12/24(月)名古屋アポロシアター 開場18:30/開演19:00 前売2,500円/当日2,800円
問SMCプラザ TEL.052-265-2666
●12/26(水)渋谷クアトロ 開場18:00/開演19:00 前売3,000円/当日3,300円(ドリンク付)
問TVフリーク TEL.03-5433-2883

>>MEMBER
YOCOLOCO BAND are:
G.マエカワ/Ba(フラワーカンパニーズ)
クハラカズユキ/Dr(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)
竹安堅一/Gt(フラワーカンパニーズ)
奥野真哉/Kb(SOUL FLOWER UNION)
MITCHY/Tp(POTSHOT)
CHUCKY/Tb(POTSHOT)
YAMADA/Tb(ex.横綱イチバン)

>UKプロジェクトアーティストファイル
>ソウル・フラワー・ユニオン オフィシャルサイト