タイセイ「俺、一回もう音楽を聴く側にまわってた時期があって、一昨年にSAっていう形で、またやり始めて…。メジャーっていうところも(バッド・メサイアで)見たから、なんかガツガツした音楽の作り方は、あんまりしたくないなぁって、今すごく感じてて。やるからには、やっぱり自分が本当にイイと思ったものをガンと出せる状況を作りたいから。何月何日までに作らなきゃいけねぇとか、そういう音楽の作り方ってイヤだなぁと思ってて。
 確かに今、若い子たちでバンドやってて、たとえばメジャーの業界の人が“いいねぇ、若いし。デビューさせようか”っていうさ。で、“コレ、CM絡めてさ”とか何とかやってたりするわけじゃん。そういうのは、見てて“あぁ、かわいそうだな”と思うヤツらもいるけどね」

●ポットショットの場合、ファーストアルバムが10万枚近く売れるような頃に、そういう業界の人たちには全然見えてなかったんだよね。ちゃんとわかってる人がいたら、その頃にはメジャーから声が掛かったはずだけど、たまたま気づかれなかったというか(笑)。
リョウジ「その頃とかは、もう音楽で食っていけるなんて、やっぱり夢のような世界と思ってるから、ファーストアルバムを出す前後とかだったら俺、たぶん(メジャーに)行ってたと思うんですよ。でも全然もう…誰も誘いに来てくれなかったから…」

●良かったよね、逆に。
リョウジ「うん、良かったかもしれない」
タイセイ「ポットショットは自分らのスタンスでバッチリやってるって話は、よく聞くじゃない? 自分たちで全部やる、と。そのやり方っていうのは、すごく賛同できるし、すごいなと思うわ。で、たとえばメジャーっていう話もあっただろうし…」
リョウジ「あぁ、あとには」
タイセイ「で、今のインディって、昔のインディとは違うじゃない? 今のインディって結構…」
リョウジ「インディだけど会社だったりするし、メジャーと呼ばれてる会社もインディのレーベルを持ってたりするから、もう意味わかんないスよね」

●結局、流通が違うぐらい?
リョウジ「とか、ただ呼び名が違う…」
タイセイ「だけだね」

●そういう中で、ポットショットって極めて稀な存在だと思うんだよね。これだけセールスしてるのに、いまだに流通 もインディっていう。
リョウジ「まぁ、でもUKプロジェクトも会社ですからね。で、一応レーベルを自分でやってるってなってるんですけど、その…雇われママみたいな感じなんですよ。全部、自分でお金を出してるわけじゃなくて。ただ、まぁいろいろ決めたりはできるんですけど」
タイセイ「雇われママ(笑)」

●ママじゃなくて、雇われ社長でしょう(笑)。
リョウジ「雇われ社長、みたいな(笑)。そんな感じだから、胸張って“俺、全部自分でやってます”とは、ちょっと言いたくないんですよね」

●まぁ、規模が大きくなってくると、やむを得ないよねぇ。
リョウジ「うーん、そうなんですよね。やっぱり、やれ全国ツアーだ、やれアルバムが万とかになってきちゃうと、やっぱり手伝ってもらうところは手伝ってもらったほうがいいし、っていう。でも、コントロールしたいところはコントロールしたいし。だから、たまたまイイ人と巡り合えて、今このイイ感じでやれてて…。だから全部自分でやってるっていうのは、ちょっと恥かしくて言えない(笑)。雇われ社長です(笑)」