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メンバーチェンジも一段落した'99年以降のポットショットの活躍っぷりは、言うまでもないところだが、僕の中では、その活動が一本の線となって、ちゃんとつながっている。極端に言うと“楽しけりゃイイじゃーん”だったのが、バンドをやっていく上でのプラスαの意味を見つけて、しっかりと活動に反映させてきた感じだ。
で、このイベントツアー。きっかけは当然、リョウジ(Vo)の心の師匠、マイク・パーク(現ザ・チンキーズ/Vo)が、非営利団体“THE
PLEA FOR PEACE FOUNDATION”を設立したこと。日本で行なわれるツアーは、結果
的にチャリティにもなっていて、第1回の昨年はチケット売上から100万円が、阪神淡路大震災以来、活動を続けているボランティアグループ“すたあと長田”に寄付された。ちなみに今年は、チケット代の中から200円分が、やはりボランティア団体に寄付されることになっている。
昨年は新たなイベントということで、その趣旨を理解してもらうための話も交えながら、リョウジが司会進行を務めた。ケムリのフミオ(Vo)も駆け付け、賛同の気持ちを伝える場面
もあった。で、今年もリョウジが司会進行を務めたが、今回のお客さんは前回よりも、チケットを購入した時点でチャリティに参加したという意識が、より明確にあったはず。なぜなら単純に2回目だし、さっき書いたように今回は最初から200円が寄付されることが決まっているのだから。これは実にイイ。自分にできることから始めようと思っても、じゃあ何をやるべきか、なかなかわからない場合も多いだろう。それが、とりあえずチケットを買うだけでもできたことになる。
まぁ、そんな感じでトップは、9/21に最新アルバム『SEARCHING FOR A
BRIGHTER FUTURE』(TV-FREAK)を日本先行発売したばかりの、マイク・パーク率いるザ・チンキーズ。いつも熱いマイクだが、昨年は肋骨が骨折した状態での熱演で、いつも以上にジ〜ンとさせられたのを覚えている。今回は、またまた100%のザ・チンキーズを見せるのにはちょっとハンデがあって、残念なことに来日できなかったメンバーがいたのだ。でも、それを補って余りある(のかどうかは…?)であろう熱演に、やっぱりジ〜ンとさせられてしまった。普段は、もの静かで非常に落ち着いて見えるマイク。このギャップは、ホントすごい。
次は東京公演のみのゲスト、ケムリ。客席も含めての一体感という点では、この日一番だったかもしれない。10/3にニューアルバム『emotivation』(ロードランナー)が発売されたばかりだが、10/7に下北沢シェルターで見たときと同じく、イベントということもあってか、ほとんどが新作以前のナンバー。みんなが大好きな人気ナンバーが目白押しだ。基本的な流れはシェルターのときと同じだが、この日ならではの選曲となったのが「kirisame」と「Scream
for my dream」。“民主主義”“平和と団結”ですね。素晴らしかったです。さすがッ!
そして、アメリカはデトロイト出身のスーサイド・マシーンズ。ちなみにバンド結成10年目となる今年、9/19に4thアルバム『スティール・ディス・レコード』(カッティングエッジ)をリリースしたばかり。そのステージは、まず一発の音がガツーンと来て、例によってアメリカのレベルの高さを思い知らされましたね。なんか、基本が違うんですよね。なおかつ、これまで生き抜いてきただけのことはあるという経験、それに裏打ちされたリアリティ。で、始まる前のリョウジのMCで“ポットショット結成当時、本当によく聴いていて参考にした大リスペクトなバンドだから、ぜひ見てほしい”といったような紹介があったのだが、やっぱりイベントだとロビーに出ちゃって見てないお客さんも多数。残念だよなぁと思ってたんだが、素晴らしいステージを展開していると、自然とロビーから人が減って、客席が盛り上がっていくものなんですね。これは嬉しかった。関係者がほとんどの2階席まで、バッチリ盛り上がりました。
で、トリのポットショット。今回はイベントツアーで、近いところでのリリースはシングル「PARTY
ep」(TV-FREAK)があったぐらいなためか、これまでになくライヴベスト的な選曲! 僕的には、ほとんどヒットパレード(笑)。でも唯一のカヴァーだったアナーキーの「心の銃」は、このイベントの趣旨に合わせた選曲でしょう。“心の銃を使って
戦っているのさ”ってね。ちなみに個人的に嬉しかったというか印象に残ったのは、チャッキー(Tb)のハジケっぷり。どんどんバンドとして固まっていったこの1〜2年ほどは、それに伴いメンバーそれぞれのキャラクターも、イイ感じでどんどん前に出てきた。同時に、演奏力も高まってきた。そういった中で、それまで主に盛り上げ役的なキャラを担当していたチャッキーは、どんどん前に出て客席を煽ることと同等に、よりしっかりした演奏を心がけるよう努力していたと思う。そういうテーマにチャレンジしていく時期だったのだろう。ただ僕的には、その間ちょっと寂しかったのも事実で…。それが今回は、大袈裟に言うと“あの頃のチャッキーが帰ってきた”って感じ。でも単に帰ってきただけじゃなくて、演奏のクオリティのアベレージが上がった状態で。かつてのようにステージ最前で盛り上がりすぎて、マイクのある自分の立ち位
置に戻るのが間に合わなかったとしても、ご愛嬌。それもまた楽しめたんですから。
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