雪山に登ったりとか、海に行ってキャンプ
したりすることが、自分にとっては
ライヴをやるのと同じぐらい重要なわけ。


――レコード会社の方のクレジットがすごく多いですけど、実際それだけ携わったってことですよね。
「そうですね。やっぱり、何をやってるのかを本当にもっといろんなところに聴かせれば、もっとケムリというものを愛してくれるだろう人も多いのではないか、というふうに思って契約の時にも声をかけてくれたと思うから。それを今、レーベルはレーベルでキチッとやってもらってる。そういうところですよね。で、お互いに形を作っていくというのは、すごく大事なところかなって。
 やっぱりルーティングワークのね、9時から5時までの仕事じゃないですからね。次はコレが来ました、その次はコレが来ましたって、そんなすごくつまらない世界かなって思ってたけど、いろいろ話をさせてもらってるとそうでもないし、非常に近い年代の人が多いし、これからやっていきましょうってところで、とてもイイ感じでできてますよ」
――このマキシの歌っていることとか、ケムリがライヴでやっていることとかをもっと広げたいわけですもんね。今のままで良ければ当然、大メジャーでやる必要はないし。
「笑えるのが、インタビューする人みんな“いよいよメジャーレーベルと決まって”って言うから“いや、ロードランナーはメジャーだから”って言うんだけど(笑)。まぁでもホント、最初からロードランナーとも契約なんかしてないわけで、今回もアイランドとも契約しないわけで、なんでやってるかって言うと、やっぱり餅は餅屋だというところをもっとハッキリさせるべきではないかと僕は思ってるところなので、何がちょっとできるから何やってもいいわけじゃないって、自分たちでマネージメントやってて非常に思うし。そういう感じでやってるからね」
――某インディーズレーベルの人が言ってましたけど“だからケムリの人たちは面 白い”というか、実際なかなかいない人たちなんですよね。“だって自分たちでレーベルなんかやったら山とか海に行けなくなるから”みたいなことを言ってた、って(笑)。それがおかしいとかじゃなくて、スケールの問題というか…。
「だって大変だもん。考えられないですよ、自分たちでやるなんて。絶対続かないもんね」
――実際、インディーズレーベルの人からすれば“なんで自分たちでやらないの?”って意見も出ますよね。
「別荘の一つや二つぐらい建つんじゃないかって感じですか(笑)」
――でもケムリは、インディーズでより高い利益を確保するという手もアリだと思うんですけど、やっぱりより広い可能性を持ってチャレンジできる環境でやるべきだと思うんですよね。
「ホントなかなかわかってもらえないかもしれないんだけど、雪山に登ったりとか海に行ってキャンプしたりすることが、自分にとってはライヴをやるのと同じぐらい重要なわけ。何の因果 か、マネージメントは自分たちでやってるんですけど、そこはまぁ桑原望がしっかりやってくれてるからで、本当にそこまででいっぱいいっぱいですよね。その上で何かを捨てて…リスクを持ってやることによって…。ホント技術っていうのは絶対に“人”だから。やっぱり人との繋がりの中でしか生まれてこないし拡がっていかないから、いい人と仕事のできる環境を作りたい、というのはすごくあった。
 今までの知ってる人だけで付き合うことも、それはそれで素晴らしいことなんだけど、ケムリとしてはさらに面 白いであろう人たちと会える機会を楽しみにして、アイランドとやることにしたわけですからね。絶対に人だから。人が人を連れてきて…ケムリもそうやって拡がっていってるから。初めて赤坂ブリッツでライヴをやる時も戸惑いはあったし、さらにブリッツで2デイズをやるって言った時は、もっと戸惑ったけど(笑)。でも、やっぱりそれをやって良かったなっていうのがあって、今があるわけで。それと同じことをやっていくだけなんですよね、口じゃ説明できないことばっかりなんですけど。
 そのほうが、いくらお金を稼いだとしても、お金で簡単に買えないことをやってるから面 白いわけじゃないですか。ライヴの汗びっしょりの、あの感じっていうのは。たとえば体がぶつかっても、ムカついて殴るんだけど、殴ったらスッキリっていうところってあるし。そういうのは大事にしていきたい、というのはありますよね」
――相変わらず面白いです。でも、ふみおさんが家で海とか山の大自然のイメージビデオを観ながら歌詞を書いてたら笑いますもんね。
「ね、それだったら簡単なんだけどねぇ(笑)。そしたら山と渓谷社のビデオたくさん買い込んで観ますよ、“百名山”とかワケわかんないやつ(笑)。だから本当に…これからも、やっぱりそれはやっていきたいですよね」
――あと、これは質問ではないんですが「濁世の水」の歌詞で、要は石ころほどの重みを持たせた言葉を放り投げて、それに対してサビで“深く沈め”というところが、非常に面 白いですよね。その前に“広がれ波紋”という歌詞もあるわけですが、“広がれ”と“沈め”の違い。僕の解釈では、波紋が広がるのは表面 的というか一時的に浸透する感じで、沈むというのは根付く感じ。
「深く沈めば沈むほどね、波紋っていうのはもっと広がるはず。力は一定方向に下に行けば、下に降りたがために上に昇っていくエネルギーって絶対あると思うのね、作用反作用の力で。物理的にどういうふうに証明したらわからないにしても、沈んでいくから…波紋じゃないんだよね、重要なところは。水面 と水面下の両方で、っていうのは絶対にあるんですよね」
――その考え方が、僕の中ではいろいろなことに繋がって、たとえばケムリの活動方針に繋がるところもすごくあるし。深く沈むということは定着するという意味にもなるし。
「そう。だから音楽にしても文章にしても、行間を読むことが面 白かったりするわけじゃないですか。波紋が広がるのを見て、石が下に沈んでいってるんだなって思える。それは、すごく繋がっている部分があって。そういうふうな感じがいいかな、と」

“わかりました、善処します”って、
いつも小泉総理みたいなこと言ってるんですよ(笑)。


――あとは今後の予定ですが、普通だったら次のシングルとか移籍第1弾アルバムの時期が決まってそうなものですけど。
「決まってない。やっぱり、いい曲を作りたい。自分たちにしかできないこと、まずそれをやろう、と。曲が溜まったらアルバムを出す方向で、という話はさせてもらってて“年内にレコーディングしてもらえると、すごく嬉しいんですけどね”とか言われることもあるんですが(笑)。“わかりました、善処します”って、いつも小泉総理みたいなこと言ってるんですよ(笑)」
――現時点では、今回の4曲の他に、あと新曲が2〜3曲ある?
「そう。今、新しい曲でもライヴでガンガンやってる曲もあるし」
――じゃあ次は、シングルを録るともアルバムを録るとも決まっていない、と。
「そうですね、まだ決まっていない。で、今度のツアーも新曲重視のツアーにしたいと思っております」



―― NEW MAXI SINGLE――――――――――――――――――
「葉月の海」
7月23日リリース
ユニバーサル
UPCH-9115(DVD付き初回限定盤)税抜1,500円
UPCH-5196(通常盤)税抜1,200円
【収録曲】
1.「葉月の海(はづきのうみ)」
2.「PART TO PLAY」
3.「ONE STRAIGHT PUNCH」
4.「濁世の水(じょくせのみず)」

―― KEMURI tour“TYPHOON”――――――――――――――――――
8/30(土)千葉ルック
9/1(月)名古屋クアトロ
9/2(火)大阪ビッグキャット
9/4(木)米子ベリエ
9/5(金)広島クアトロ
9/7(日)福岡ドラムロゴス
9/9(火)鹿児島キャパルボホール
9/10(水)大分ドラムトップス
9/12(金)松山サロンキティ
9/14(日)京都磔磔
9/15(月)金沢エイトホール
9/17(水)長野ジャンクボックス
9/20(土)川崎クラブチッタ
9/22(月)郡山ヒップショット
9/23(火)秋田スウィンドル
9/25(木)旭川ハイジャックオン
9/26(金)苫小牧音楽館
9/28(日)札幌ペニーレーン24
9/30(火)青森クォーター
10/1(水)仙台ジャンクボックス
10/3(金)新潟ロッツ
10/6(月)新宿ロフト
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